今月は自殺対策強化月間です。そこで今朝は、東京自殺防止センターの所長、中山町子さんにお越しいただきました。

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Q  まずは、団体の活動内容をご紹介いただけますか?

毎日、夜間の電話相談を受け付けています。「死にたい」という気持ちは人に話しにくい事なので、「聴く人」を増やしたいと思っています。そのために、年3回電話相談ボランティア研修、傾聴を2時間で少し体験して頂く講座を実施。「死にたい」気持ちを聴く人を増やす自殺防止ワークショップなどをしています。

Q  また、実際に交流の場も展開されているんですよね?

昼、夜 それぞれ月2回のグループ活動「コーヒーハウス」を実施。人間関係が苦手、ここの場でしか話す人がいない、という方も集まってくれる。そして、毎月最終日曜日に「エバーグリーン」を開催。自殺で大切な人を亡くされた方の集いの場を主催している。

Q  3月は、月別自殺者数がもっとも多い月とうかがいました。日本における自殺の現状、教えていただけますか?

20年前、自殺で亡くなる方は3万人を超えていました。(その頃は「自殺」と言う言葉はタブーとされていた。)自殺者数が3万人を超え電車の人身事故が頻繁に起きていた時代です。現在では自殺者数は2万1千人と減少していますが、毎年、1年に2万人以上の方が自殺で亡くなっています。ただし、若い年代では自殺で亡くなる方が横ばい傾向。20代、30代は死因のトップです。未成年の自殺も増加しています。

Q  周りで思い悩んでる人がいる時、私たちにできることは?

「どうしたの?」と声をかけて、もしよかったら、話してと伝え、いろいろ質問しないで話すまで、ゆっくりと、となりにいること。家族だったり、近い関係だとなかなか難しいかと思います。そのような時には 「気にかけています」と言う言葉と一緒に自殺防止センターなど話しを聴いてくれる電話があることを伝えて下さい。

Q  最後に、いままさに思い悩んでる人へ、メッセージをいただけますか?

自殺防止センターに電話ください。誰にも話せない、今のそのままの思い、「死にたい」「苦しい気持ち」を話してください。聴きます。一緒にいます。

~「東京自殺防止センター」の活動について、より詳しくは組ウェブサイトをご覧下さい。

https://www.befrienders-jpn.org/