今朝は、「認定NPO法人あっちこっち」代表理事の厚地美香子さんにお越しいただきました。

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Q  「あっちこっち」ユニークな団体名ですが、どのような活動をされていらっしゃるのでしょうか?

芸術をもっと身近に、芸術で世の中をさらに楽しく元気に!と活動している団体です。現在登録してくれている60名弱の若手アーティストたちと一緒に、多くの方々に本格的なクラシック音楽や美術、ダンス等を身近に親しんでいただくようなイベントを、被災地、学校、 介護施設、地域コミュニティ、文化施設等で開催しています。

Q  発足のキッカケは?

2011年の東日本大震災被災地支援をきっかけに誕生しました。クラシック音楽マネジメント会社にて、コンサート企画運営等幅広いマネジメント業務におよそ20年間、関わってきたのですが、芸術による社会貢献活動を目指して2010 年に退職後、「芸術で社会貢献を考え、実行する市民団体あっち こっち」を設立し、東日本大震災被災地復興支援のための『カフェ・コンサート』事業開始したのが始まりです。

Q  これまで、実に200回以上のイベントを開催されてきたそうですが、「芸術で社会貢献」、、、具体的にはどのような展開を?

介護施設等、外出が難しい方へカフェコーナーと共にお届けする参加型コンサートの開催や(絆カフェ・コンサート)、被災地にコンサートとボランティアによる手作りお菓子を届ける事で、被災地を応援する活動。さらに親子向けワークショップや、国際交流事業。そして、「アート・フォー・コミュニティ」という、アーティストが各種コミュニティの課題解決に適したイベントを企画制作する地域振興事業をおこなっています。

Q  芸術を通した地域振興事業...どのような社会課題の解決がおこなわれた?

昨年は横浜市内4つのコミュニティの課題解決にアートイベントで取組みました。

  1. ふだんは閑散としている"みなとみらい駅"コンコースを活用して、横浜市中区・西区 をつなげる。
  1. 2018年にできたばかりの多機能型障がい児通所施設で、地元の人たちとこどもたちをつなげる。
  1. 2018年日本大通りに出来たライフデザインラボの活動広報と組織の活性化。
  2. 体験学習型保育でクリエイティブな人間を育てる。

Q  多くの反響があると思いますが、最後に「あっちこっち」が目指す未来の展望を教えてください。

私たちは、芸術が持つ≪あらゆる垣根をこえて、人の心をうごかし、勇気づけ、癒し、人をつなげる力≫を信じています。芸術を必要としている場所や人々、コミュニティなどに直接出向いて、本物のアート体験をお届けすることで、「日常生活の中で身近に、芸術を見たり、聴いたり、体感することで、さまざまな人が、共に楽しく元気に生活するこのできる社会」を実現したいと考えています。

また、芸術体験は、柔軟な発想や新しい視点を生み出すきっかけともなります。私たちは、芸術が提供する価値を最大限活用して、さまざまな 「ひと」が生き生きと楽しく生活する魅力的な「まち」を作り出すのにこれからも貢献していきたいと思います。

~「あっちこっち」の活動について、より詳しくはウェブサイトをぜひチェックしてください。来月開催のワークショップの情報もあります。)

https://acchicocchi.com/