今朝は、ウォーキングやランニングが社会貢献に繋がる、そんな話題をお届けします。スタジオには「認定NPO法人 国連UNHCR協会」から、鈴木夕子さんにお越しいただきました。

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Q  難民の現状を知ってもらい、支援を呼びかけている「国連UNHCR協会」今回、世界的に新たなキャンペーンがスタートした、ということなんですが、どのような内容か、ご紹介いただけますか?

今月から世界 27 か国で【難民と進む 20 億キロメートル ~命を守るワンステップ】がスタート。日々のウォーキング、ランニング、自転車での走行距離などをアプリやウェブサイトに登録。世界全体としてのゴールを合計距離20億キロとして、到達を目指すキャンペーン。

Q  キャンペーンタイトルにある「20億キロ」とは?

キャンペーンの目標である20億キロは、紛争や迫害により故郷を逃れた世界中の難民が安全を求めて1年間に歩く距離を示している。この歩みを世界の人々と共に体験し、世界全体で20億キロメートル到達を目指して進むことで、難民への理解や連帯感を感じていただきたいと思い、スタートした。

Q  どのように参加ができるのでしょうか?

普段の生活でランニングやウォーキング、自転車に乗っている方にぜひ参加していただきたい。主な参加方法は3つ。

1.フィットネスアプリを使用し連携する

「Fitbit」または「Strava」という 2 つのフィットネスアプリを通じて、簡単に参加することが可能。これらのツールとサイトを連動させれば、その後は自動的に距離が加算されるようになる。

2.手動でサイトに入力する

進んだ距離を【難民と進む 20 億キロメートル ~命を守るワンステップ】ウェブサイトに手動で入力していただくことも可能です。

3.SNS への投稿

ご自身や仲間と参加した際の写真に「#難民と進むワンステップ」というハッシュタグを付けて SNSに投稿で発信し、この取り組みを多くの人に広める方法。

Q  世界27カ国で展開中のアクション。これまでにどのような反響がありますか?

香港ではスポーツエキスポのランニングマシーンで走った距離を加えたり、フィリピンでは、登山をしたグループが山頂で写真を撮って投稿したりなど拡がりを見せている。現時点での、世界で進んだ距離は10万キロを超えたところです。これはおよそ地球2.5周分です。

日本独自の取り組みとしては、難民支援に関心をお持ちのインフルエンサーに声をかけたり、ランニングをはじめとしたスポーツに関するインフルエンサーに協力を仰ぐ所。6月20日・世界難民の日にはキャンペーンを絡めて距離を登録できるようなイベントを考えている。

Q  誰でも気軽におこなえる支援、ですね!

気負わずにできるキャンペーン。まずは難民の現状を知ってもらうことで、その先に、募金など、さらに一歩踏み込んで支援してほしいと思っている。

また、小学校から高校まで、出張授業などで難民について説明する機会も多いなか、先日は教職員の「共済だより」でも紹介していただいた。部活や担任の先生に、生徒の皆さんの分を登録していただき、難民について知る機会、発信する機会を設けていただけないか相談もしている。

~【難民と進む 20 億キロメートル ~命を守るワンステップ】について、より詳しくはウェブサイトをご覧下さい。

https://www.japanforunhcr.org/

https://stepwithrefugees.org/ja-jp/