今日は、「LGBTもありのままでオトナになれる社会へ」をコンセプトに活動をされているNPO法人ReBit、小川奈津己さんにお越しいただきました。

Q  ReBitには以前、LGBTの方に向けたアクション「LGBT就活」をご紹介いただきました。そして、今回は新たな取り組みを始められたということで、、、紹介いただけますか?

LGBTをはじめとする性的マイノリティの子どもがありのままで過ごせる小学校を増やすため、性的マイノリティについて「先生が知る」から「生徒に教える」までのプロセスを体系化した教材キット「【アライ先生キット】の無料提供を始めた。

Q  どういったものなのか、ご説明いただけますか?

性的マイノリティの子どもにとってセクシュアリティ(性のあり方)について正しい情報を入手することが困難であることと、教員が当事者の存在を認識しにくいということが学校現場の課題の一つになっていることを踏まえ、20代の性的マイノリティの大学生・若者と小学校教員の協働により作成されました。

LGBTの基礎を学ぶために3つのステップを用意している。

ステップ1「先生が知る」

ステップ2「相談していいよ、を伝える」

ステップ3「生徒に授業をする」

Q  子どもたちへの指導の前に、先生への教育が必要だった?

日高庸晴・宝塚大学教授が教員5,979名を対象に実施した性的マイノリティに関する意識調査の結果によれば、実際にLGBTについて授業に取り入れた経験がある先生は13.7%でした。授業で取り上げない理由として、同性愛や性同一性障害についてよく知らない(26.1%)、教科書に書かれていない(19.1%)、教えたいと思うが教えにくい(19.1%)などの回答が見られた 、性的マイノリティについて教えたいが、どう教えてよいかわからないという教員側の課題も浮き彫りになりました。

~【アライ先生キット】については、番組のウェブサイトからリンクを貼ります。ぜひチェックを。

https://rebitlgbt.org/

https://rebitlgbt.org/project/kyozai/shougakko