今日は、一般社団法人 全日本視覚障害者ボウリング協会の会長、青松利明さんにお越しいただきました。

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Q  団体の活動紹介の前に、、、視覚障害者ボウリングとは、どのようにしておこなわれる競技?(一般的なボウリングとの違いは?)

視覚障害者にとって、立ち位置を決定してまっすぐに助走し、投球することは困難です。そこでアプローチ上に方向確認のための「ガイドレール」を設置します。ガイドレールに触れた手と体の位置関係、腕の開き具合などで立ち位置を決定し、ガイドレールを手で触れながら助走をし、投球します。

障がいの程度でクラス分けがされ、昨年福岡で開催した世界選手権大会優勝選手のスコアは 6 ゲームの平均で、B1 クラスでは 150、B2 クラスでは 210、B3 クラスでは 220 でした。

Q その競技運営をおこなうのが、団体の活動なんですね?

当法人は、視覚障害者ボウリングの国内統括団体であり、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会の登録団体、日本パラリンピック委員会の加盟団体です。2001年に「視覚障害者ボウリング・コングレス・ジャパン」として活動を開始致しました。

Q 日本でも大会がおこなわれているんですね

2002年より視覚障害者ボウリングの全日本選手権大会を開催しています。2018年には第17回目を迎えました。2002年からは選手がより活躍できる場を増やそうと、国際大会に選手団を派遣し、これまでに数多くのメダルを獲得してきました。2017年には福岡で日本初開催となる世界選手権大会を開催し、ボウリングを通じて世界の方々と協力し、無事運営を成功させる事が出来ました。

Q  そして、いま団体ではクラウドファンディングを実施中。どのようなプロジェクトなんですか?

視覚障害者がボウリングをする事についての社会的な認知度はまだ低く、競技人口も少ないのが現状です。この状況を打開するために「視覚障害者ボウリングを1万人の人に見てもらう!」を目標に、「第17回全日本視覚障害者ボウリング選手権大会」のインターネットによるライブ中継を企画。この中継機材などの費用を募るためにクラウドファンディングをおこなっている。

Q  認知の低さが、視覚障害者ボウリングにおける課題のひとつでもある?

さらに広く認知を広げていきたい。その先には惜しくも逃してしまった2020年パラリンピック正式競技という目標から続く道、「2024年パラリンピック正式競技」という壮大な夢を達成したいと考えている。

~視覚障害者ボウリングの活動に関して、さらに、クラウドファンディングのウェブサイトへは、ウェブサイトをご覧ください。

http://www.bbcj.org/

https://camp-fire.jp/projects/view/87190