今朝は、NPO法人フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー JAPAN、永野絵美さんに お越しいただきました。
Q 「フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN」、どのような団体?
アジアの恵まれない子どもたちの医療支援を行う団体。最初のプロジェクトとして、カンボジアの子どもたちのための診療・治療を行うアンコール小児病院を設立。医療だけでなく教育、地域医療などさまざまなプログラムを実施、カンボジアの医療の向上に努めてきた。その後、2013年より隣国ラオスの子どもたちへの医療支援を開始。
Q 主な活動内容を教えてください。
1999年にカンボジアのシェムリアップに「アンコール小児病院」を設立。2015年2月には新たなプロジェクトとして、ラオスのルアンパバーンに「ラオ・フレンズ小児病院」を設立。ラオスにおいても、「医療、教育、予防」をプロジェクトの柱とし、持続性のある小児医療のモデルケースを作っている。
これまでにカンボジア、そしてラオスでは、1日平均70人、のべ1万人を超える子供たちの診療を行ってきた。
Q そしてこの度、活動の一貫でクラウドファンディングをスタートされた、ということで、ご紹介いただけますでしょうか?
昨年8月からラオスで唯一、多業種スタッフがチームとなった障がいがある子供たちのためのクリニックがスタート。およそ100名の子供たちが登録されているが、専門的なケアを受けていない子は、まだたくさんいる。そんな子どもたちや家族に多くの笑顔を生み出すため、「ラオスの障がいがある子供たちをキラキラの笑顔にしたい!」というプロジェクトをスタートさせた。
Q ラオスの小児医療の現状は?
途上国において、緊急性が低い『障がい』に対する国の対策は手つかずであることが多い。家族は『障がい』に関しての知識を得る機会もなく、何が出来るのかもわからないため、家に置き去り状態のことも。病院に行く理由も「障がいがあるから」ではなく、熱や下痢など病的症状が出た時に初めて来ることがある。せっかく病院を訪れても、発達や障がいに関して適切な評価ができない医療機関が多く、病気に対する治療のみで帰宅させてしまい、家族は障がいに対する認識を持つチャンスを逃していることが多々ある。
Q このクラウドファンディングでは、どのような支援ができる?
ラオスでは団体が、個別に発達や障がいの状況を評価してケアをする「Development Clinic」をスタートさせたが、地域に根ざした活動を継続して行うためには、ラオス人の人材育成にも力を入れる必要がある。患者さんの状態によっては歩行器や特別な座椅子、車いす、栄養剤や栄養補助食品などが必要に。また、交通費の負担が大きすぎて病院に来ることが出来なくならないよう、患者さんの交通費を一部負担、そしてスタッフ育成にかかる経費など、今回のプロジェクトにかかる以下の費用に大切に活用させていただく。
~フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー JAPAN、クラウドファンディングのウェブサイトをぜひご覧ください。
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