今朝、お越しいただいたのは、『公益財団法人 海外子女教育振興財団』の田嶋宏光さんです。

私ども公益財団法人 海外子女教育振興財団(通称JOESジョーズ)は、日本企業の海外進出が盛んになってきた1971年に外務省、当時の文部省、経済界が連携して海外子女・帰国子女の教育振興を図るために設立されました。JOESでは、教育・研修、支援、助言・調査・情報提供などを通して、ご家族の海外生活の安定、国際交流を推進しています。ちなみに、海外勤務等、親の都合で海外に帯同する邦人子女を一般的に「海外子女」と呼び、帰国後は、「帰国子女」と呼んでいます。
一例をご紹介いたしますと、ご家族向けの支援として、海外へ出国するお子さんへの日本の教科書配付や専門の相談員による教育相談、海外子女向けの通信教育教材の提供、国内および海外での学校説明会の実施、帰国子女が海外で身につけた外国語を保持するための教室の運営などを行っています。
海外にある日本人学校および補習授業校などには、安全対策等の財政支援や文芸作品コンクールの開催などの各種教育活動の支援を行っています。更に、海外へ駐在員を派遣している企業・団体に対して情報提供や各種セミナーを実施しています。
現在、およそ76,000人の義務教育年齢にある日本の子どもたちが世界中で学んでいます。また、そのうち約11,000人が毎年国内各地に帰国しています。海外で子どもたちは、その国の言葉だけでなく、文化そのものを吸収して帰ってきます。近年、グローバル人材育成の重要性についてよく耳にしますが、JOES(ジョーズ)では、海外子女・帰国子女の子どもたちが、将来そういった人材として活躍できるよう、サポートしていきたいと考えています。
毎年夏に国内最大規模の「帰国生のための学校説明会・相談会」というイベントを名古屋・大阪・東京の3会場で実施しています。小学校から大学までの帰国子女受入校のご担当者が、ご来場の皆さんからのご相談に直接おこたえする他、帰国生によるパネルディスカッション、専門の相談員による帰国後の学校選択に関する講話など一時帰国中の方や既に帰国した方のみならず、これから海外へお子さんを帯同される予定の方にも役立てていただける内容となっております。
なお、東京会場は7月31日(金)浜松町・東京都立産業貿易センター浜松町館で行います。入場は無料です。当日の参加予定校やお申し込み方法など、詳しくは当財団ウェブサイトをご覧下さい。
「公益財団法人 海外子女教育振興財団」