今朝は、昨日発売された任天堂の新しいゲーム機「Nintendo Switch 2」について、その人気ぶりから入手困難になっている現状について、消費経済アナリストの渡辺広明さんに、お話をお伺いします。
JK:まずNintendo Switch 2ですが、今回の人気の秘密はどこでしょう。
渡辺 ディスプレイ、音声はじめとしたハードウェアの進化とともに、別売りのUSBカメラを使って、自分の姿をゲーム内に取り入れる、チャットがなどの通信機能が利用できるのが特徴で、それでいて据置きサイズではなく、かさばらないところが画期的で、話題を集めました。4月下旬から任天堂の公式サイトや家電量販店などで抽選販売を開始。
抽選が複数回行われたものの落選した多くの人がSNS上で残念がる一方、当選した有名人が話題になるなど、発売前からかつてない盛り上がりでした。
JK:SNSでもすごい話題でしたね・・・そして、抽選に応募するための条件もあったと聞いています。
渡辺 :任天堂の公式サイトでは、Nintendo Switchを一定時間ゲームをプレイした履歴があることなどのハードルが設けられました。そうしたことから昨日の発売では大行列があちこちで、などということはありませんでした。今回は従来問題になっていた転売に対する対策がとられたのが特徴的です。
JK: 従来なら家電量販店の店頭などでの混乱が避けられないケースですね
渡辺 :先着順ではなく、抽選式で複数回にわたって順次引き渡していくという方法で、行列がイベント化するような形ではありませんでした。
JK:人気商品だけにいわゆる「転売ヤー」が問題となりますね。
渡辺 : 国内では本体の言語設定を日本語のみとし、「国/地域」を「日本」に設定しているニンテンドーアカウントだけ、同一人物による多重応募できなくして「日本国内専用版」の海外への転売を防ぎました。メルカリ、LINEヤフー、楽天グループに対し、オークションサイトにおける不正な出品行為を防止する取り組みを事前に発表。かなり厳しい対策をとったものの、実際には発売価格より高い値段で出品されているケースが散見されています。
JK:転売対策については、やはり万全というわけにはいかないのでしょうか。
渡辺 : 公式ストア以外の家電量販店会員サイトでの抽選販売などで「スイッチ2」を手に入れた「転売ヤー」が、オンラインストアや、XなどのSNSを使い転売、という例も見られます。
JK: コンサートチケットなど人気品薄商品の流通における今後はどうなるでしょうか。