今年から始まった国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』について、ここでは、京都で行われた授賞式にも参加された音楽ジャーナリストの柴那典さんに、現地での様子もまじえてお話をお伺いしました。
JK :国際音楽賞としての意義について、今までの音楽賞との違いについてどのように評価されますか。
柴 :少数の審査員による討議や、レコードの売上などという要素ではなく、透明性と公平性を打ち出したコンセプトが従来とは全く違うところ。レコード会社やアーティストの事務所、音楽出版社、コンサート運営など音楽業界主要5団体が、一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(CEIPA)という組織を作り主催していることが特徴。
JK : 国際的という視点においてはいかがでしょうか?
柴 : アジアを中心にしてグローバルに広がる日本の音楽は、もはやガラパゴス状態でなく新たなフェーズに入っているので、それに相応しいアワードが必要。
JK : 数多くの楽曲、アーティストがノミネートされ、そこから選考された意義は?
柴 : 単なる人気投票でもなく、売上重視でもないところがポイント。主要6部門の他にも、特に最優秀アジア楽曲賞については意義深い。
JK : 昨日は地上波のNHK総合でも授賞式の模様が生放送で中継されました。
柴 : 豪華プレゼンターも含めて多彩な顔ぶれが一堂に会しての圧巻のステージ。(柴さんは一昨日は京都市のロームシアター京都のradikoブースで、昨日はNHKのスタジオでご覧になっています。)
JK : グラミー賞を踏襲したスタイルがようやく日本でも実現した気がします。