大型連休のさなか、クルマでのお出かけで高速道路を利用される方には安全運転のためには、ぜひ気をつけていただきたい「高速道路の逆走」。残念な事に先週もこの逆走がきっかけで死亡事故が起こりました。ここではモータージャーナリストの菰田潔さんに「高速道路の逆走」についての現状と気をつけるべきポイントについて回線をつないでお話を伺います。

JK: 実は高速道路での危険な逆走は、かなり頻繁に起きていると聞きます

菰田: 2023年の全国の高速道路では、224件の逆走が発生(2日に1回以上)逆走した運転者のおよそ7割が65歳以上、とはいえ65歳未満で32%を占めている先週土曜日の東北高速道での逆走死亡事故は運転手は42歳でした。以前インタビューしたときは、30代で2回も逆走経験があるという方がいました。

JK: どんな原因で逆走が起きるのでしょうか

菰田: 標識の誤解、進入路の間違いによるUターン、カーナビゲーションに頼りすぎるなどですが、国交省の調査では「認識なし」が31%もいた逆走を始めた位置はIC・JCTがおよそ7割を占めている。道を間違えたりすると焦ってしまい、普通ならわかるところでも間違うケースがあります。

JK: 逆走車を見つけたらどうすればよいのでしょうか

菰田: 逆走車の情報を掲示板などで見聞きしたら、速度を落とし十分な車間距離をとって走ること。逆走車は追い越し車線を走行してくる傾向がある。

  • ヘッドライトONで自分を目立たせる。
  • 走行車線の左側に寄ってややスピードを落として走ります。
  • 前方に逆走車が見えたらブレーキを踏んで後続車に異常を知らせつつスピードをさらに落としてかわす。

JK: 自分が万が一逆走してしまったと気がついたらどうすればよいでしょうか。

菰田: 近くの安全な場所に停車し、ハザードランプを点灯、 110番や非常電話で通報。本線上には絶対に止まらないでください。