世界を代表するジャズ・フュージョン界におけるサックス奏者の巨匠、デヴィッド・サンボーンさんが、現地時間日曜日前立腺ガンによる合併症で亡くなりました。78歳でした。
10代の頃からブルース・ミュージシャンと共演、1969年に行われた屋外フェスのウッドストックにも出演。その後はセッション・ミュージシャンとして、スティーヴィー・ワンダーや、ジェイムス・テイラー、エリック・クラプトン、デヴィッド・ボウイ、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエル、ローリング・ストーンズ、イーグルス、TOTO、エルトン・ジョンなどなど、多数のレコーディングに参加。映画「リーサルウェポン」などのサントラでも演奏、自身のアルバムをリリース8枚のプラチナやゴールド・ディスクを獲得。
そのうち4枚がグラミー賞を受賞しています。ツアー活動を行うかたわら、テレビやラジオ番組のホストも務めるなど多彩な活動を続けていらっしゃいました。
そこでデイヴィドさんと共演もしていて、この番組のミュージック・クリックにも出演いただいたことがある、同じくサックス奏者のDave Cozさんに、コメントをいただきました。
「おはようございます。番組にお招きいただきthank you so much。亡きDavid Sanborn, 音楽の巨人を讃える機会に感謝します。Davidさんも日本のファンから、私たちが作る音楽への熱い支持に常に感謝していることでしょう。私も同様ですが、亡きDavidさんに代わって、感謝を申し上げます。Davidさんは親愛なる友人であり、すばらしい師匠、サックスにおけるメインのインスピレーションをあたえてくれた恩人です。サックスの改革者であり、友愛とユーモアに溢れる、お会いした中でも、もっとも素敵な方でした。私がサックスをはじめた頃、彼の真似をし、彼の曲を学んでいたのですが、Davis Sanbornは唯一無二の存在で、彼一人しかいません。真にオリジナルの存在であり、一度聞けば間違いなく彼のサウンドだとわかる、アプローチとスタイルでした。彼のあとを追うすべてのサックスプレーヤーにとって、際立つ存在感の持ち主でその存在は世代を超えて語り続けられることでしょう。私はDavidさんとツアーしたり一緒に録音する機会が与えられ、その経験は永遠に宝物です。まさに唯一無二のDavid Sanbornさん、魂よやすかれ、お祈りします。
また、日本のファンの皆さん、私たちの音楽をサポートし続けてくださり、心から感謝申し上げます。」