「高速道路の誤進入が増加中」(日本経済新聞)

高速道路の通行が禁止されている原付きや自転車、歩行者の「誤進入」が昨年度、全国で3828件発生し、統計を取り始めた11年度以降2番目に多かったとのことです。

国土交通省によると、2022年度の誤進入の発生件数は前年度比436件増で、10年間で1.5倍のハイペース。インターチェンジからが3023件でおよそ8割で高速道路本線やサービスエリア・パーキングエリアから進入したケースもありました。誤進入した人の年代は20代が975件で、全体の4分の1を占めています。誤進入の内訳は、原付きが2160件(56.4%)でもっとも多く、徒歩1152件(30.0%)、自転車510件(13.3%)。原付きの割合は11年度のおよそ2.5倍に増えています。

誤進入の理由については「道間違い」が2074件と半数強を占めていますが、特に原付きの割合が増えた原因について、ナビアプリの普及が背景にあるとみられます。

ナビアプリでは通常自動車モードで最短時間にして検索すると、高速道路を使用したルートを表示するので、自転車や原付の場合はナビアプリの変更をしない限り、高速道路にそのまま進入するケースがあることが考えられます。

9月には横浜の首都高金港ジャンクション付近で合流しようとした自転車をよけきれずに乗用車と激突し、自転車に乗っていた男性が死亡したという例があります。首都高では高速道路の入り口にカメラなどを設け、音声と表示板で警告するシステムを8月末に106ヶ所に設置しています。