「タイコスメ輸出、プチプラで攻勢」(日本経済新聞)

タイの化粧品メーカーが日本や東南アジア周辺国に輸出攻勢をかけています。タイ商務省によると、タイの2022年の美容関連品の輸出額は前年比17%増の786億バーツに拡大。最大の輸出先は12%を占める日本で、タイのドラマが人気なのも追い風です。

実は美容大国の側面も持つタイ。欧米ブランドのOEM生産をタイ国内の化粧品工場が請け負うケースも多いとのこと。そこで生産されるタイ国内ブランドの品質も高いといわれています。また欧米だけではなく、日本、韓国、中国などの最先端コスメが流入、その影響を受けて、タイ国内ブランドも洗練された商品が続々とリリースされています。タイの人々は男女とも特に美白ケアに熱心で、子供の頃から日焼け止めを塗って強い日差しから肌を守り、大人になってもスキンケアを欠かさないようです。

そうしたタイ国内市場に向け、海外の有名ブランドの化粧品以外にも国内ブランドが乱立し、毎年大量の新商品が発売されているとのこと。

タイコスメは低容量・低価格の「プチプラ」が主流。タイ国内の美容液やクリームは、海外ブランドより少なめの容量にしながら価格を4分の1ほどに抑えている。また高温多湿のタイで培った技術を生かした、メークが崩れにくいのがウリ。日本で去年に発売されたあるマスカラは「熱帯のモンスーンにも負けない」を売り文句です。