「レジャーが日本の個人消費を下支え」(日本経済新聞)

2023年の映画の興行収入は歴代3位のペースで推移し、音楽チケットの販売はコロナ禍前の2018年度を上回り、国内旅行も堅調です。日本映画製作者連盟によると、2023年1月〜8月の配給大手12社の興行収入は前年同期比12.8%増の1442億円でした。同期間としては歴代3位の水準です。「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」といったヒット作に恵まれ、コロナ前にほぼ戻ったとのこと。

23年4〜8月はコロナ前の18年のおよそ15%増、というのは音楽チケット販売枚数です。ぴあによる調査で、アリーナの開業が相次ぎ、大規模公演が増えていることも好材料。

東海道新幹線の10月の利用者数は11日時点で、2018年同期比96%。土休日に限れば100%です。88%だった8月全体よりも高水準で、西武・プリンスホテルズワールドワイドの10月の売上高は18年同月比でおよそ1.4倍の見通し。国内旅行は一段と回復しています。

総務省の家計調査によると、2人以上の世帯消費支出は実質ベースで8月まで6カ月連続で前年同月を下回っています。物価高で食品への支出が抑えられているのと対照的に、消費者のレジャーへの支出は増えています。