「ホンダがGMと無人タクシー開始」(新聞各紙)

ホンダは2026年に東京都内で自動運転で走る無人タクシーサービスを始めると発表。まずは数十台を導入して500台規模まで順次拡大します。運転手のいない無人タクシーは海外では普及が進んでいますが、国内で大手企業が事業化するのは初めてとなります。

経済産業省はきのう、国土交通省、警察庁、総務省などの省庁間で円滑に情報共有する新たな組織を立ち上げ、西村経済産業大臣が訪れたホンダの三部社長らに対して規制やルールを調整していきたいと話しました。

ホンダはサービス開始にあたり、来年に米ゼネラルモーターズ(GM)とその子会社で自動運転システムを開発する「クルーズ」の3社による合弁会社を立ち上げます。一定の条件つきでドライバーが同乗せず、全てシステムが運転する「レベル4」ですが、今年4月の道路交通法の改正で公道での走行が解禁されました。ただ実際に走らせるには、都道府県の公安委員会の許可を得る必要があります。まずは東京都内の一部地域で2026年からサービスをスタートし、将来的には地方部への展開も検討するとのこと。

この無人タクシーはスマートフォンのアプリで配車から決済まで手続きを終えられ、運転手がいない6人乗りで、ハンドルも含む運転席がないため車内空間が広くなります。事業化は中国、アメリカが先行していますが、アクセルもブレーキもない車両は前例が少ないため、計画通りに進むかはまだまだ不透明。事故の懸念が完全には払拭されてはいないものの、物損事故の発生率は一般運転車両の1/4以下、というスイスの再保険会社によるデータもあります。