「純木造のビルが増えています」(朝日新聞)
柱や梁などの構造部分をすべて木で造る「純木造」のビルが増えています。
大手のゼネコンやハウスメーカーが火事や地震にも耐えられるビル建築をすすめていて、脱炭素の観点や木造建築そのもののニーズが高まっています。耐震性を高めるめには、柱や梁では十字形のユニットをつなげ、強度を高めた特殊な木材を使って3層構造にし免震も組み合わせています。耐火性の基準も満たすためには3時間の耐火性能をもつ木の柱を開発したことで、純木造の15階建て以上のビルでも、建築基準法を満たせるようになりました。
また「純木造」とまではいかなくても、木材と鉄骨や鉄筋コンクリートを組み合わせる「木造ハイブリッド型」のビルもまた増えています。国土交通省の統計によると、10年前2棟のみだった地上4階建て以上の木造ビルの着工の届け出は、2021年に21、2022年は36と増えています。2025年には日本橋に17階建てのビル建設が計画され、2041年をメドに構造部の9割を木造で高さ350メートルの超高層ビルを建てる構想もあります。