「任天堂『あつまれ どうぶつの森』で選挙活動!?」(日本経済新聞)

人気ソフト「あつまれ どうぶつの森」を通じた政治活動がアメリカで活発化しています。9月上旬大統領選の民主党候補バイデン前副大統領の陣営が選挙活動に活用し始めました。新型コロナウイルスの影響で遊説や集会などが制限される中、「巣ごもり生活」でゲームをプレーすることが多くなった「ミレニアル世代」や、若い有権者にバーチャルに接触できる場として存在感を高めています。

アメリカでは選挙が近づくと、自宅の前庭に支持する候補のプラカードを立てるというのが一般的です。バイデン陣営はプレーヤーがゲーム内の自宅の庭に設置できる4種類のプラカードを作成。支持者の拡大につながることを期待しています。

またアメリカでは18歳になると自動的に投票用紙が送られてきて投票できるのではなく、事前に居住地で有権者登録をする必要があります。手続きの煩雑さが若者の低投票率につながってきました。若者層の投票率向上を目指す団体の「ネクストジェン・アメリカ」は、今まで大学キャンパス内で有権者登録を促してきましたが、新型コロナで大学の大半が閉鎖されたので、活動の一環として「あつ森」に重点を置いています。