*首都圏のマンションに空き駐車場問題

マンション管理業協会の調べでは都内の約6割の管理組合で駐車場の空きが発生しうち機械式駐車場は4台に1台が空いています。

公共交通機関が充実した都心への回帰、カーシェアリングの発達、高齢者では免許返納、若年層がそもそも免許をとらないなど、理由はさまざまですが、クルマを持たない世帯が増えています。

マンションは自治体の条例などで一定の駐車場の設置が義務付けられ、東京23区の場合、建物の延べ床面積が2千平方メートル超の物件で、350平方メートルあたり1台分の駐車場を作らなければなりません。大雨で浸水の恐れがあるので駐車場の地下部分をなくすことは不可能。また空き駐車場を15分単位でネット予約できる会員制シェアサービスのakippa(アキッパ)ではマンションで数百件の相談を受けたものの、実現したのは数件しかないとのこと。これは住人の駐車場代はそのまま管理組合費に入るものの、外部に貸して得た収入には収益事業として法人税などが課されて新たな負担が生じます。またそもそも住人以外に貸し出すためには、管理規約を改定するために区分所有者の4分の3以上の賛成を得なくてはならない場合が多くハードルが高くなります。