*ドイツ、メルケル首相のスピーチが評判を呼んでいます

2005年からドイツの首相を務める、アンゲラ・メルケル首相ですが、就任後に経済の立て直しや外交に手腕を発揮、長期政権を維持しています。近年では移民や難民を積極的に受け入れる政策によって、支持率はやや低迷気味でしたが、新型コロナウイルスについての対応でその評価が上がって、支持率もV字回復しています。

そんな中、ドイツではメルケルさんのスピーチ(演説)が高い評価を受けているんですよね。最初のスピーチは現地時間3月18日のテレビ演説によるものでした。  

その後、首相に予防接種をした医師の感染が判明してメルケルさん、自宅隔離に入りましたが、検査で陰性となり戻ってきてイースター休暇を前に、テレビを通して語りかけました。

明快な現状把握と、対策についての説明。

国民の協力が必要だけれど、緊急時限定で、事態が収まれば解かれること。経済的にダメージを受ける人には国家としてできることをする。医療従事者や社会を支えている人々への感謝。理路整然とした説明で国民に寄り添い、好感をもって受け入れられました。

今週の11日も、メルケルさん、スピーチを行いました。国内の新型コロナウイルス感染が再拡大している可能性がデータで示されたことを受けて、国民に対して、人との距離を一定に保つための規則(ソーシャルディスタンシング)を堅持するよう求めています。

「都市封鎖の段階的解除」と「感染再拡大の抑制」 の両方を一度にすすめるというこれからの「出口戦略」には、しっかりと方向性を出すことが求められますよね・・・。

冷静な対応で高い評価を受けているメルケル首相は、ドイツでは「国民は距離を一定に保ち、口と鼻の防護具を着用し、互いに配慮を示す」という基本ルールを守る必要があると訴えました。