今日は阪神淡路大震災からちょうど25年(新聞各紙)

東京大学生産技術研究所と海上保安庁は、南海トラフ地震の想定震源域の沖合側で、プレート境界が揺れを伴わずに動く「ゆっくりすべり(スロースリップ)」と呼ばれる現象を観測したと発表。論文が16日付アメリカの科学誌サイエンス・アドバンシズに掲載されました。

*ゆっくりすべりは断層が地震波を出さずに緩やかに動き、歪みを解放する現象。

*巨大地震に及ぼす影響などの研究が進んでいます。

南海トラフの想定震源域で海岸から50キロ以上離れた海底15地点について、海上保安庁の測量船と衛星測位システムで観測した地殻変動データを分析。

2006~18年に7地点で5~8センチのゆっくりすべりが起きていたことが判明。

気象庁もこうした動きを監視していて、地震発生の恐れが高まったとされると「臨時情報」を発表しますが、今回の調査は別の想定震源域です。

沖合の海底下は観測が難しく、実態がよくわかっていなかったため、

南海トラフ地震の発生メカニズムの解明に役立つ可能性があるとされています。