Close Up This Week

2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場となる東京・お台場の海。さまざまな競技のテスト大会では「水がトイレのような臭いだった」という水質に対する懸念が出ました。

原因は台風によってまとまった雨が降り、下水処理能力を超えた汚水が会場周辺に流れて一時的に水質が悪化したことでした。

*東京23区の8割はトイレやなどからの汚水と雨水を同じ管で流す「合流式」

*全国の自治体の85%は汚水と雨水を別々に流す「分流式」です

東京では明治以降コレラが流行し、急いで衛生環境を整えるために「合流式」が採用されたので、雨量が一定量を超すと処理が間に合わなくなり、未処理で放流する下水が生じるのが原因。

根本的な対策として、下水を一時的にためる施設の整備を毎年度100億~150億円かけて進めています。しかし来年の五輪には間に合わず、水の流れが複雑で下水が滞留しやすい

お台場周辺の海では、フェンスを3重にして水質基準をクリアする予定。

*雨天での下水対策の遅れ気味の東京、これを機に対策が進むでしょうか