Close Up This Week」。

NY Timesでは木曜日朝刊の1面に載っています。

「ブラジル北部アマゾン熱帯雨林火災に、世界が揺れています」

*CNNを含む各メディアも、アマゾンの現状をtipping point, death watchと表現

地球温暖化対策を重視するフランスのマクロン大統領はG7サミットで2千万ドル(およそ21億円)の緊急支援をとりまとめました。

しかし経済成長を優先するブラジルのボルソナロ政権は森林開発を進め、アマゾンを保護すべきだと主張する欧州に「内政干渉」と強く反発。「植民地主義を思い起こさせる」として、マクロン氏が謝罪しない限り緊急支援は受け取らないと突っぱねました。

*アマゾンは二酸化炭素を吸い込んでいる量が多く「地球の肺(lungs of the Earth)」とも呼ばれています。

*アメリカでも地球環境より経済成長を優先させる論調はあるのでしょうか。

ブラジルは南部に産業が集中、森林が広がる北部は貧しく、北部9州の平均月収は最大都市サンパウロの6割強と格差が大きいとされています。

ボルソナロ大統領は地球温暖化に懐疑的。去年の大統領選では「先住民の土地や環境保護政策が開発の邪魔になっている」として、アマゾンの土地売買や農地開発を容易にする規制緩和を公約にあげています。

*INPE(ブラジル国立宇宙研究所)によると、今年7月の森林伐採面積は前年同月比3.8倍。ボルソナロ氏はこのデータを発表したINPE所長を解任。