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ADHD(注意欠陥多動性障害)や「うつ」をアプリで治療 

(日本経済新聞)

発達障害の一種ADHD(注意欠陥多動性障害)を治療するビデオゲームのアプリの臨床試験を、塩野義製薬が今年中に国内でスタートさせます。これはスマホやタブレット端末を操作し、ゲーム内で障害物を避けたり、特定の対象物に反応したりして、脳の大脳皮質と呼ばれる部位を刺激。大脳皮質の機能が低下しているADHD患者は、ゲームで刺激を与えて注意機能の改善が見込めるということです。

アメリカではゲームアプリによる注意機能の改善についての治験が既に行われていて、治療効果が確認され、FDA(食品医薬品局)に承認申請中とのことです。大日本住友製薬は認知症に伴う、うつ症状や幻覚を緩和するアプリの開発に着手。大塚製薬は錠剤が胃で溶けるとセンサーが信号を発して、患者のおなかに取り付けた検出器で受信。アプリに服薬時刻を送り、飲み忘れなどを防ぐ医師の指導などに役立てます。

*新薬の開発費が高騰する一方でアプリは低コストで開発可能

*アプリは使用記録が残るため効果のデータを知ることができる