Close Up This Week

アパレル業界の勢力図が劇的変化

(日本経済新聞)

出店攻勢と大量生産で成長してきたアパレル世界大手2社「ZARA」「H&M」は環境変化に対応、ビジネスモデルの見直しを急いでおり、年間で合計400店規模の閉店に乗り出しているとのことです。隙間をついて新しい手法で伸びているネット専業ブランドには、アメリカの「エバーレーン」イギリスの「ブーフー」や「ミスガイデッド」などがあげられます。

流行しそうな製品について販売計画を策定し、大量生産で売れ残りも多い従来型のビジネスモデルのファスト・ファッションに対して、初回生産量を抑えてSNSなどで顧客の反応を見て追加生産するので無駄が少ないのが利益率向上のポイント。サイト上で毎日200以上の新商品を掲載するスピード感のあるブランドや商品の原価を公表するブランドに人気がシフトしています。

*世界のファッションのネット通販市場は2014年の2530億ドル(およそ28兆円)から、18年(推定)は倍近い4840億ドルに拡大。

目まぐるしく変化する消費者の価値観は、コストパフォーマンスや時短の買い物を重視する方向にシフト。今後は淘汰も進むとしています。