【Close Up This Week】

今朝は新聞が休刊日です。

アメリカ大統領選で共和党候補の指名を確実にしたドナルド・トランプ氏は大統領に就任すれば、日米安全保障条約に基づきアメリカ軍が、日本の防衛のために支出している国防費の全額負担を日本に要求する考えをCNNテレビのインタビューで表明しました。ただし金額に言及しておらず、日本に要求する負担がどのくらいの額かは不明です。韓国やドイツにも同じ要求をし、応じなければ撤収するとの持論も展開しました。 

イギリスではロンドン市長やスコットランドやウェールズ、北アイルランド議会など地方選挙の投票がきのう行われました。ロンドン市長選は保守党と労働党の事実上の一騎打ちとなり、世論調査では労働党のカーン氏がリードしています。ロイター通信によると、当選すれば欧米の主要な首都ではじめてのイスラム教徒の市長誕生。結果は今日明らかになります。イギリスでは欧州連合(EU)離脱を巡る6月23日の国民投票が控えますが選挙はいずれも地元の問題に絞られEU問題は争点にはなっていません。

グーグルの持ち株会社アルファベットが自動運転車の開発で、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との提携を3日に決めました。実験車両の共同開発のみとはいえ、自動車生産を持たないグーグルにとっては大きな一歩です。これに対抗するようにゼネラル・モーターズ(GM)はスマートフォンを利用した配車サービス会社「リフト」と組み、自動運転タクシーの公道実験を1年以内に始めると、ウォールストリート・ジャーナルの電子版がきのう、「リフト」幹部の話として報じました。

【JK Pick Up】

 4月21日にミネソタ州のペイズリー・パークの自宅で57歳で亡くなったプリンス。死因はまだ公表されていませんが、警察は痛み止めの処方薬の過剰摂取で死亡した可能性について捜査中であることを認めています。菜食主義者の中でも厳格なヴィーガンで、アルコールや大麻とも無縁という生活で知られたプリンスですが、ここ数年腰痛に悩み、痛み止めの薬を服用していたとされています。

アメリカのメディアによると、カリフォルニア州のサンフランシスコ郊外ミル・バレーにある「リカヴァリー・ウイズアウト・ウォールズ」という薬物依存治療施設のハワード・コーンフェルド医師が、プリンスが亡くなった翌日(現地時間4月22日)に彼を診察する予定だったと報じています。プリンスの代理人から、亡くなる前夜「重大な医療上の緊急事態に陥った」ため来てほしいと話があり、ハワード・コーンフェルド医師は行けず、息子のアンドリュー・コーンフェルド氏がプリンスの自宅へ行ったところで、プリンスの遺体がエレベーターで発見され、警察に通報したとコーンフェルド家のマウジー弁護士は話しています。