ITジャーナリストの三上洋さんに、先週から世界を駆け巡った新しい生成AIの「ディープシーク」について解説して頂きます。

J.K. 通話アプリの「Skype」がサーピスを終了するようですね。

三上: 20年にわたり定番の「Slype」は2016年時点で、月間3億人のユーザーがいました。しかしマイクロソフトは今年5月にこのサービスを終了して、利用者をMicrosoft Teamsへ移行させると発表しています。

J.K. それによって従来のユーザーはどうなるのでしょうか。

三上: マイクロソフトはTeamsに人工知能ツールなど新機能を開発する予定で、そちらに注力するためSkypeを終了します。Teamsに移行する際には、連絡先やメッセージ履歴、写真や通話ログを含むデータをエクスポートできます。Teamsへ移行をしない場合でも、マイクロソフトが提供するツールを使い、チャット履歴などを閲覧することが可能です。

J.K. SNSアプリで通話できるので「Skype」を使っていないという方も多いです。

三上: Skypeはインターネット電話の先駆けでした。それまで電話は有料だという世界的常識をくつがえして、ネット接続のインターネット電話なら無料で話せることを周知したサービスです。多くの人が連絡ツールとして使い、実はコロナの初期にはマイクロソフトの影響が法人向けにSkypeを拡販しようとしていたこともありました。しかし現在では最盛期の1/10程度という利用率。マイクロソフトにはTeamsの通話がありますからそちらに一本化する体制となりました。

J.K. 国内外の電話番号への通話機能が廃止されたのは、残念です。

三上: 音声IPが普及しておらず、モバイルデータプランも非常に高額だった時代、リアルの電話番号に格安でかけられるのは大きなメリットでした。インターネットから海外などの音声電話を使えていたのは本当に便利でした。