今週は経済評論家の加谷珪一さんに、「食品の賞味期限と消費期限の変更」について解説していただきます。

J.K. 食品を買う時には気にしますが、そもそもの違いはどういうものですか?

加谷: 大きな理由は食品ロス削減です。消費者庁が食品の期限表示について見直しをしてきました。期限が切れるまでの時間が長いものを選ぼう、という消費者も多く、ギリギリのものは売れ残ったり、最悪は廃棄になります。そこで今月「賞味期限」や「消費期限」について、新しいガイドラインを示しました。食品の特性に応じて、なるべく長い日数を設定するように食品事業者に求めるとのことです

J.K. どうやって食品の「賞味期限」や「消費期限」は決めるのですか?

加谷: 事業者が加工食品に「賞味期限」や「消費期限」を表示する場合、理化学試験など客観的な指標に基づいて期限の時間を算出します、実際にはギリギリの長さではなく、安全をみて短めに設定するのが基本でした。短縮する割合を短く、つまり「期限」に余裕を持たせる、というのが今回の見直しです。

J.K. 実際その期限が変わるのはいつ頃になるのでしょうか。

加谷: 今月7日から36日までパブリックコメントにかけ、3月中にガイドラインを公表する予定です。ただ食品そのものの安全性が向上するワケではないので、特に一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるということがポイントです。