日経BP総合研究所客員研究員の品田英雄さんに一昨日オープンした原宿の商業施設「ハラカド」について解説していただきます。

J.K. 明治通りと表参道が交わる神宮前の交差点に出来たようですね

品田: 神宮前交差点には「原宿ラフォーレ」があり、表参道をはさんだ向かい側が今回出来た「東急プラザ原宿(ハラカド)」です。また明治通りを挟んだ向かい側にあった「東急プラザ表参道原宿」が『オモカド』という名前になり原宿のど真ん中に東急不動産の施設が2つできました。

J.K. 原宿と言えば海外アーティストも含めたインバウンドの街ですよね。

品田: 今回の「ハラカド」はいかにもインバウンド狙いの施設ではなく、そこから面白いことを発信しようという意気込みが感じられます。J-waveの「ポッドキャスト」のための貸しスタジオ、話題の銭湯「小杉湯」も交流スペースとして当面はローカルの人々の利用に限定。入っているテナントも選りすぐられ、よくある全国規模のモールとは一線を画して、個性的でチャレンジングな店ばかりです。

J.K. ということは原宿のイメージが変わるということでしょうか

品田: 「ハラカド」を目的に買い物に来るというよりは、交差点をはさんだ向かいの「オモカド」も含めて回遊するというのが楽しみかた。高層ビルではないので、地上7階建の屋上テラスでは、下の階のキッチンカーのようなお店で買った食べ物を、ゆったり食べることができます。また風景も向かいのビルにもある緑の空間を楽しめて、居心地のいい空間を目指しているのが伺えます。2階にあるパリのモンブランで有名な喫茶店「アンジェリーナ」は、店外にテイクアウトして食べ歩くことができるようもしていて、都心の街の楽しさが満喫できると思いました。