航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに、年末年始をはさんだ最新旅行事情について伺います。

J.K. 「全国旅行支援」が来年も延長になるんですよね

鳥海: 「全国旅行支援」は、年内は12/27まで実施。年明けは1/10から一部内容を変更して再開します。準備の整った都道府県・事業者から販売開始します。

J.K. 具体的にはどんな条件なのでしょうか。

鳥海: 年内は旅行代金から40%割引。1人1泊あたりの上限は交通付き宿泊旅行で8000円。その他は5000円割引。年明けからは旅行代金が20%割引。1人1泊あたりの上限は交通付き宿泊旅行で5,000円割引。その他は3000円割引。旅行先の土産店などで使える地域クーポンも年内は平日3000円分が年明けから2000円分となりますが休日の1,000円分は変わりません。

J.K. 年内は旅行サイトでの売り切れが多くて断念した人も多いのでは

鳥海: 確かに以前大手旅行サイトではその傾向が見られましたが、ここにきて年内分を受け付けているところが多く、40%割引のお得感は強いと思います。またツアー以外の利用ではまだまだ宿泊施設に空きがあることも多く、お正月をはさんだ時期を外した旅行はまさに狙い目です。

J.K. 海外旅行ではまだまだ航空運賃の高さが目立ちますよね

鳥海: だいたいコロナ前に比べて、1.5倍から2倍の航空運賃ですが、ピークと比較して円安も一服し、燃油サーチャージの高騰なども一段落しそうです。ただし、日本便の航空運賃だけが突出して高いという傾向は、外国から日本行きが伸びている反面、日本人の海外旅行客がいまだ2割程度、と回復が遅いため国際便の数が増えないとなかなか値段がこなれてこないかも知れません。時期的には来年夏からはかなり改善されていくのでは...国内外ともに人流による感染拡大は心配ですので最大限の注意を