ここからは航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに、解説していただきます。

今週月曜日から、海外から日本への入国について、新型コロナにともなう検疫条件が緩和されました。今朝はこのニュースについてお伺いします。

J.K. 今回の水際対策を緩和、どのようなものなのでしょうか。

鳥海: 外国人のビジネス関係者や留学生、技能実習生らの新規入国が認められることに加えて、ビジネス出張から帰国する日本人、海外からのビジネス目的での入国について、これまで10日もしくは14日の待機期間が条件付きで短縮された。

J.K. 国内の新規感染者は減少傾向ですが、大丈夫なのでしょうか。

鳥海: 今回、海外からの観光客の入国は見送られました。入国後の国内での足取りが追跡可能という人から緩和していくということですが、外国人の日本への入国が一部緩和になったことは大きいです。ただ、世界では逆に感染者が増加傾向にあるのだから、なぜこのタイミング?という声もあるようです。

J.K. 感染増加の地域とそうでないところ、でわけていないのでしょうか。

鳥海: ロシアでは1日あたりの新規感染者数が過去最多を更新し、中国では19年の第1波以来、最も感染が広範囲に広がっている状況。イギリスではデルタ株の新たな変異が感染増加を引き起こしている中、フランス、スペイン、ベルギーなど各地で感染が拡大しています。ただ、重症化率や死亡者数はワクチン接種によって減っており、経済との両立を含めた政策が目立ちます。

J.K. 今後の課題にはどのようなものがあるでしょうか。

鳥海: 待機期間中の行動確認も含め、水際対策のしっかりしながら、ワクチン2回接種して帰国し、帰国前そして帰国時の2回PCR検査及び抗原検査で陰性であり、その後感染しないというデータがしっかり確認できれば、3日間自主待機のみへの緩和があってもいいかと思います。緩和が進めば、旅行にも早ければ来年春にも行けるかもしれません。