今週は経済評論家の加谷珪一さんに新しい決済手段の「BNPL」について解説していただきます。
J.K.： 今買って支払いは後という「Buy Now Pay Later」の略ですが、何がそんなに今話題になっているのでしょうか。
加谷： アメリカでは、ネット上でのツケ払いというのはかなりポピュラーな決済手段になっているのですが、日本でツケ払いのサービスを提供しているIT企業がPayPalに3000億円で買収されたことから大きな話題となっています。
J.K.： 支払い能力のない消費者が利用するリスクもあるでしょうね。
加谷： 本来であればクレジットカードなどを利用すればよいわけですから、カードが持てない人なども対象に加えるという点で、支払い能力がない消費者の利用が増えるのは確実です。
J.K.： 加盟店側にとってのメリットはあるのですか？
加谷： これまでカードを持っていなかったので買い物しなかったという顧客を取り込めるので、売上高が伸びることが期待されます。
J.K.： 海外で先行したこうしたサービスは今後日本では増えるのでしょうか。
加谷： PayPalが日本企業を買収したということは、サービスが拡大すると確信しているからでしょう。日本でも類似のサービスは増えると予想されます