J.K. 注目の経済指標は?

藤代

シカゴマーカンタイル取引所(CME)が発表する「通貨先物ポジション」。

この数値はヘッジファンドなど、短期間で為替の取引をする投資家(いわゆる投機家)が、どの通貨をどれくらい買っているかを集計したもので毎週末に公表される。JPYは今年の春先以降、急激に買いの残高が膨らんでおり、最近までは2000年代を通じて最も高水準にあった。この2週間ほどのUSD/JPYは円安に戻したが、それは空前の規模に膨らんでいた投資家の円買い残高がさすがに"やり過ぎ"との見方から修正されたことが大きかった。恐らく今週も円買い残高が縮小していると思われるが、急激に縮小しているようだと注意が必要。先々、円高に繋がる話題が出た時に、投機家が再び大きく円を買ってくる余地があるということになるから。

JK 他に注目点は?

藤代

日米の金融政策。27日は米国でFOMC(金融政策を決める会議)。28日は日本で金融政策決定会合。まず米国は金利据え置きがほぼ確実。一方、日銀の政策を巡っては、予想が割れている。追加緩和を予想する

エコノミストが多いが追加緩和なしも多く、私は追加緩和なしを予想。あるとすれば、ETF(日本株)の買入ペース拡大のみで、マイナス金利の深堀の可能性は低いと思う。ただし、日銀の政策を読むのはかなり難しく、正直なところコイントスの世界・・・・。私を含め自信満々で予想している人は少ないはず。予想が固まっていないので、追加緩和があれば、円安・株高、なければ円高・株安と素直に考えてよい。