2023.07.23 ON AIR
日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
中田英寿さん鳥取県の旅の模様をお届け。
今回は、鳥取県伯耆町の「伯耆前田牧場」をご紹介しました。
素晴らしい風景のなかにあるこの牧場。
前田道夫さんと、 息子さんの前田皓さんにお話をうかがいました。
前田さんが牛肉の生産を始めたのは、今からおよそ30年前。それ以前は乳牛とスイカを生産されていました。
ある時スイカがコンテストで日本一となり、「次は 牛肉で日本一になろう」という想いもあって牛肉のための牛を飼い始めたそうです。
牛のエサ代が高騰していて、牛を育てて売ると、それだけ赤字になってしまう…。
そんな状況のなか、前田さんの目標は「競りで1番取り続けたい」こと。
前田牧場では、「和牛のオリンピック」と呼ばれる「全国 和牛能力共進会」をひとつの目標にしています。
2017年の宮城大会では、鳥取県が肉質1位に輝きました。
それがきっかけとなり、鳥取の「白鵬 85の3」というオスの種牛が人気になった、というお話でした。
牛を育てる上で重要なことは「ストレスを与えないこと」。
牛を1頭1頭観察して、できるだけストレスを感じないよう
餌をやる時間を決めたらその時間にあげて、ちゃんとお昼寝はさせてあげる。
牛と仲良くなるのも大事なポイントだといいます。
直接の販売はされていないんですが、
東京・西麻布にあるレストラン「FORNO」では前田牧場のお肉を食べることができます。
シェフの峰尾健作さんは、前田牧場のお肉を
「ストレスがなく育ってるっていうのがお肉に出てるなっていう感じで、お肉も柔らかいです。あと、脂の味が優しい味をしていますね。」とお話しされていました。
西麻布「FORNO」
https://www.forno.tokyo