2023.05.07 ON AIR
日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
中田英寿さん愛知県の旅の模様をお届け。
今回は、愛知県豊田市で茶業を営む、「碧園 お茶の純平」をご紹介。
五代目の代表である山内 祥正さんにお話をうかがいました。
やぶきたを中心に、さえみどり、おくみどりなど、9つの品種を栽培していて、
それぞれの品種を最適な状態で収穫するため、 豊田市の南から北まで各地に点在する茶畑で お茶づくりが おこなわれています。
この地域で主に作ってるのは、お抹茶の原料である「碾茶」と「かぶせ茶」「玉露」。
茶園は全て寒冷紗を被せる茶園になっています。
碾茶用の茶葉は「寒冷紗」と呼ばれる覆いをかぶせて栽培され、かぶせ茶や玉露も覆いをかぶせて作られます。
かける時間が長ければ長いほど、色と旨味が増していく、とのこと。
「愛知県のお茶というのは、京都に近い」とお話されていた山内さん。蒸し時間は短く、お茶にも火をなるべく入れない。火を入れないと、葉っぱが持っている自然そのものの香りだったり、味がそのまま楽しめるそう。
“機械”ではなく”手で摘む”ためには、当然ですが人が多く必要になります。それでも「味が全然違う」ということで「碧園 お茶の純平」では、手で摘むことにこだわって 収穫がおこなわれています。
「作っとる時がずっと楽しいですよ。 新芽を見て、あ、こういう風に作ると多分いいだろうな。これはいいだろうなって思って、 機械セッティングするじゃないですか。その偶然なのか偶然じゃないのかわからないですけど、思った通りに行った時はお茶と共存できたような感じがして…。 1年間の疲れも飛んじゃいますね。」
https://hekien.jp