TDK VOICES FROM NIHONMONO
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旅するにほんもの

山形 陶芸家 土田健さん

日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。  
 
中田英寿さん山形県の旅の模様をお届け。
 
今回は、陶芸家の土田健さんをご紹介しました。
土田さんは 山形県内でも有数の豪雪地帯として知られるその場所に、「聴雪窯」を構えています。

土田さんは、京都のご出身。健さんが生まれた土田家は、江戸時代から茶入などお茶の道具を入れる袋を作る「袋師」という仕事をされてきました。

長男ではなかった健さんは お兄様にお子さんが生まれた時期に、この先の自分の生き方を考え始めます。
その時にあったのが、小学校の同窓会。友人の「陶芸家なる言うてたん、どないなってん」の言葉で昔 将来の夢を陶芸家と書いていたのを思い出しました。

この先、小さい頃の夢を叶える生き方っていうのもかっこええかな…、と陶芸を始められました。 

伝統の技をほこる「袋師」の家系。
お父様に「陶芸家になりたい」と言うのが、大変な決意だったと言います。

佐賀県の唐津焼の窯元で修行したあと、山形へ移住。
土田さんはその後、茶碗をはじめお茶の道具を多く作られてきました。
そして現在は大井沢で土地の斜面に 階段状に作った登り窯を使って薪で火をおこし、作品づくりを続けています。唐津焼で勉強したのでベースは唐津、でも唐津じゃない「大井沢焼」という作風の道具を制作されています。

目標は?というヒデさんの質問には、「お茶会が開かれた時に、3番目のお客さんに出してもらえるようなお茶碗を作りたい」とお答えされていました。

茶入などを入れる袋をつくる「袋師」の仕事を継いだお兄様である 十三代 土田半四郎さんと兄弟展を開催されたこともあり、弟さんが作った茶入にお兄様の袋というようなことも実現したそう。
今年の秋には、東京で兄弟展も企画されています。

土田健さんの作品、東京近郊で常時 作品を扱っているところはないそうですが、
横浜の茶道具店『茜屋』、浦和にある茶道具店『つかもと』などに問い合わせていただければ購入ができます。

土田さんの作品が気になった方、ぜひご覧ください。

聴雪窯 ホームページ

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