TDK VOICES FROM NIHONMONO
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旅するにほんもの

山形 マッシュルーム 舟形マッシュルーム

日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。  
 
中田英寿さん山形県の旅の模様をお届け。

今回は、マッシュルームの全国生産の約2割を占める会社「舟形マッシュルーム」をご紹介しました。

舟形マッシュルームがあるのは山形県の北部、舟形町。冬は非常に雪が多く、地下水も綺麗なこの町で マッシュルームが生産されています。

取材にお答えいただいたのは「舟形マッシュルーム」の長澤大輔さん。
大輔さんのおじいさまがマッシュルームの栽培を始め、お父様がマッシュルームの需要が伸びることを予想して 会社を設立されました。

キノコの栽培といえば、しいたけのように木を使用するイメージがありますが、
マッシュルームは藁やコーヒーの絞りかすなどを使って「堆肥」を作り、そこに種となる菌を入れて育てます。
この菌を入れる「菌床」づくりがとても重要で、「舟形マッシュルーム」では、この工程が無農薬でおこなわれています。

藁が発酵していく過程で熱を発するので、その熱で不要な菌だけが死ぬようにします。
これが実に難しい、というお話でした。

ハウスのような形の栽培施設の中に棚があり、堆肥・その上に黒いものが敷き詰められています。
この黒いものは「ピートモス」と呼ばれるもので、苔などが堆積してできたもの。このピートモスの間からマッシュルームがポコポコと出てくるそうです。

マッシュルームの価値っていうのを提案し続けて"選ばれるマッシュルーム"になっていきたいと
話されていた長澤大輔さん。
一方で日本全国に美味しいマッシュルームを届けるためには生産拠点を複数持つことが大事とのことで、
安心してお客さんに使っていただけるような形で事業展開を考えられています。

「持続可能なマッシュルーム生産に向けた、どんな規制学的リスクが起きても揺らがないような地域の資源を循環して使っていけるような栽培形態を確立していけば、それが日本独自の栽培方法になっていくと思うんですね。そうなった時に、産業としてもっと日本中・世界に向けても発信できるようになっていくのかなと思ってます。まず、私はそこを目指してますね。」

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