2023.02.05 ON AIR
日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
中田英寿さん山口県の旅。
今回伺ったのは、山口県東部の周南市。
自然薯を生産・販売する会社「やまいもまつり」代表、井上容一にお話をうかがいました。
「自然生」と書いて「じねんじょ」と読んでいた自然薯。ヤマイモ科の植物の1つで、日本人が米を主食とする前は今のお米のように広く食べられていたなんて話も。
皮ごと擦って食べることができるのが特徴で、擦るとお餅のような粘りのとろろになるのも自然薯と長芋の違いとなっています。
自然薯は栽培方法が確立していなかったということ。
元々が山に自生してるため、地に植えても上手に育たなかったそう。そこで、何か栽培容器に入れて育てるといいのでは?と「波板」という波の形をした板を開発。「波板」を土の中に埋めることによって、その板にそって自然薯が育ち、そのおかげで自然薯を安定して生産できるようになったというお話でした。
ちなみに自然薯の栽培方法を確立させたのは、「やまいもまつり」の会長さん。その会長さんが全国に栽培方法を広めて、各地で自然薯が生産されるようになったそうです。
自然薯は畑の土づくりにも長い時間がかかっています。
山の環境に近づけるというのが難しく、また1度栽培すると自然薯がその畑の養分を持っていってしまうので、2年間かけてもう1度 その畑の土づくりをするんだそう。質にこだわって作るからこそのお話でした。
「やまいもまつり」では年間60トンの自然薯を生産していますが、今の課題は需要に供給が追いついていないことで、より安定して多く生産することが目標なんだそうです。
公式サイトでは加工品のほか、自然薯もオンラインで販売されていますので、興味をお持ちになった方はサイトをご覧ください。
▽やまいもまつり
https://maturi.co.jp