TDK VOICES FROM NIHONMONO
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旅するにほんもの

山口 萩焼 坂倉新兵衛さん

日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。

今回からは、中田英寿さん山口県の旅。

初回でご紹介したのは、萩焼。
山口県北部の長門市で焼き物を作り続けている、十五代 坂倉 新兵衛さんにお話をうかがいました。

萩焼の歴史は、朝鮮半島から来た陶工の技術を元にスタートしたもので高麗茶碗がそのベースにあります。その後 江戸時代は、萩藩の御用窯として焼き物を作ってきたそうです。

十五代 坂倉 新兵衛さんのおじいさまが、作家でありながらプロデューサー的に萩焼のことを全国に広める活動をおこなったということ。
そうした活動もあって、全国にその名を知られるようになりました。

土にこだわっているという萩焼。
「大道土」という今の新山口駅のあたりからとれる白い土。そして「見島土」という萩の沖1時間ほどの見島からとれる赤い土の2つが萩のメインの土になっています。

技術の発展がどんどん進んで、技術で分けるのは難しい焼き物。分類は?という問いに、坂倉さんは「ここの萩の土をいかすのが萩焼だと思ってきた。」とおっしゃられていました。

登り窯で作られている萩焼。
朝8時に火をいれて、次の日の夕方には終わるそうなのですが、他と比べると焼き時間が短め。短時間で焼くからこそ、土が焼きしまらずに持った時の軽さや口当たりの良さが出る。これが萩焼の特徴ということです。

この特徴は、デザインというよりは焼きの作業からくるもの。形、デザインも、土や焼きの特性をいかすように考えられているのでは、とお話されていました。

坂倉さんからは、「萩の土からあまりはずれた仕事はしたくない。」という言葉が。
そのことを1つの境にしているそうです。

十五代 坂倉 新兵衛さんの作品を見ることが出来る展覧会。
1月25日から30日まで 横浜の高島屋で開催されます。ぜひ足をお運びください。

https://www.takashimaya.co.jp/yokohama/topics/5_1_20221230190224/?category=art/a>

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