TDK VOICES FROM NIHONMONO
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旅するにほんもの

北海道 トマト 「LaLaLa Farm」

日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。

中田英寿さん北海道の旅。
トマトを中心にさまざまな野菜を生産する「LaLaLa Farm」代表の服部吉弘さんにお話をうかがいました。

「LaLaLa Farm」があるのはニセコ町。北海道の南西部、札幌から車で2時間ほどのところにあります。
ウインタースポーツをはじめ、観光地としてもよく知られている土地です。

以前は建築業界にいた服部さん。忙しすぎて体をこわしたり、土木の仕事は自然破壊しているように感じてしまいました。そこで30歳を目前にして、みんなに喜ばれて環境にも良く体もこわさないことをしたいと思うようになり、農業しか思いつかなかったといいます。そうして農業を始めることを決意されました。

北海道の中でニセコに決めたのはスノーボードが好きということに加え、観光地なので冬の間の農業ができない時期に働き口に苦労しないことから。さらに、札幌や新千歳空港から2時間ほどという立地もポイントだったそうです。

2年の研修を行って、先行投資が膨大なことを知り大規模な農業は無理だと考えた服部さん。
少ない面積で売り上げが上がるビニールハウスしかないと思い、1番食べられている野菜のトマトを作ることに。
そのあと2年余市でトマトの勉強をして、戻ってきて新規就農しました。

しかし有機農法にチャレンジして最初の7年は、全国で勉強しても上手くいきませんでした。
冬の農業ができない時期に、二世古酒造という酒蔵で働かせてもらって微生物・発酵について学ぶことに。
日本酒づくりで、空気中の微生物を蒸したお米に呼び込んで乳酸を作る工程があります。ここにヒントを見い出し、
トマト自体を土作りに使おうと思いました。

作物を元気にするには、自然の循環を畑に再現しないといけません。本来生えるべきでないトマトを育てるには、トマトの実も葉っぱも茎も根っこも土に入れて発酵させる。自然界は何年もかけて土を作りますが、それを早めるのは発酵だと知りました。この土作りこそが「リアル自然栽培」だと感じ導入したところ、収穫量も劇的に増えトマトの糖度も上がったそうです。

「LaLaLa Farm」の名前には、
作る人も楽しく食べた人も思わず口ずさんでしまうようなものを作りたいという想いが込められています。

そんな「LaLaLa Farm」、トマト作りはもう数年で卒業しようと決めたそうです。
今度は発酵でワインぶどうをメインに作るそう。ワイナリーを建て色んな人が集まる宿を作り、発酵の素晴らしさを伝えたいとのことです。今後にも注目していきたいですね。

LaLaLa Farmの今後についてはfacebookでも発信されていますので、そちらもチェックしてみてください。

▼LaLaLa Farm Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100064879890098

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