2022.06.05 ON AIR
日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
今回からは、九州の長崎県の旅の模様をお届け。
今回は中田英寿さんが、長崎県東彼杵町のお茶の生産者である「茶友」の松尾政敏さんを訪ねた模様をお送りしました。
茶友は、お茶の栽培・製茶・販売までを一貫しておこなう会社です。
東彼杵町は長崎県のちょうど真ん中あたりにある大村湾に面した美しい町で、茶畑も海から車で10分ほどの場所にあります。
九州で生産量が最も多いのは鹿児島県で、全国でも静岡についで2番目に多い生産量を誇ります。
一方、長崎県は平坦な場所が少ないので大規模な農園で大量に生産するということはできないけれど、一軒一軒が
昔ながらのお茶づくりをしているということです。
良い茶葉をつくるときに大事なのは土づくりと木づくり。この畑で100点でも製造とマッチングしないといいお茶ができません。
茶友では基本的には少し被せをしたあとで収穫するんですが、遮光するとお茶の苦味や渋味がまろやかになって甘みが増すそう。
そんな畑では、「サエミドリ」「オクミドリ」「アサツユ」「ヤブキタ」といった品種が作られています。
東彼杵では、お茶の加工で収穫した茶葉を蒸すことで酸化を止める「蒸し製玉緑茶」が多く作られています。
煎茶の場合は加工の過程で茶葉を針のようにまっすぐに伸ばす作業がおこなわれますが、これ行わずに少し丸まったような形なので「玉緑茶」という名前になっているんですね。
余計な力を加えないので甘みがあり、えぐみ・苦味が出にくく柔らかいのどごしがいい品に。
人気な「水出し」。需要は確実に増えているそうで、以前は夏場はお茶はあまり売れなかったのが今はかなり売れているそう。
まずはそこからお茶に親しんでもらって、そのあと急須でいれるなどお茶を楽しんでほしいというお話でした。
松尾さんが考えられる美味しいお茶は、”毎日飲めるもの”
大量生産は出来ないけど、毎日飲めるものを届けたいというお話でした。
茶友のお茶は通信販売でも購入できます。
メール、電話、FAXで 注文を受け付けられていますので、詳しくはオフィシャル・サイトをご覧ください。
http://chayou.jp