TDK VOICES FROM NIHONMONO
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旅するにほんもの

新潟 ワイン カーブドッチ

日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。

今回は中田英寿さんが、新潟県新潟市にあるワイナリー「カーブドッチ」を訪ねた模様をお送りしました。

「カーブドッチ」は、新潟市の市街地から車で40分ほど、日本海に近い場所にあります。
周辺には いくつかワイナリーが存在していて「ワインコースト」とも呼ばれている地域です。
 
ヒデさんが「カーブドッチ」の代表・今井卓さん、醸造を担当されている掛川史人さんにお話をうかがいました。

現在は合計5軒のワイナリーがあるそうですが、最初から1軒で大きくする考えはなかったといいます。
新潟はワインを作るというイメージがないので、1軒が大きくなるとそれは観光地化するだけですが
同志があつまれば産地化になります。
ワイナリーや、その先にある地元の農家さんへ広がっていくという意味で最初からワイナリー経営塾を行なってワインを作る仲間を増やしていきました。
このワイナリー経営塾で学んだ人が、同じ地域でワイン作りを始め「ワインコースト」と呼ばれるほどに。

新潟のこの場所にワインを根付かせたのが「カーブドッチ」ということになりますが、
最初は創業者の落さんがフランスの品種のぶどうでワイン作りをスタートさせたそうです。
そして現在、新潟にぴったりな品種ということで力を入れているのがスペインの白ワイン品種・アルバリーニョです。

ワイナリーだけでなく「滞在するワイナリー」ということで「ヴィネスパ」という日帰り温泉入浴も 宿泊もできる施設、さらに2年前には新しくオーベルジュ「ワイナリーステイ・トラヴィーニュ」をオープンされました。

冬の集客が弱かった。雪のない新潟は価値が大きくないので、温泉を掘ろうという話がでたそうです。
そして日帰りをつくろう、どうせなら宿泊をと話が進んでいったといいます。

ワインを支えるために色んなことをやりながら、たくさんのファンを作っていくため仕掛けを大きくしていっています。

プロフェッショナルな人の声を聞いて迷うこともあるがワインを飲んでくれる95%は一般の方。
みんなが飲んでくれるものを作りたい、色んな人にワインを楽しんでほしいと掛川さんはおっしゃられていました。

ワイン作りをしている人がいない場所でワイナリーを始め、
さらに自分たち1軒だけでなく他のワイナリーの創業も応援し、その地域でワインの文化を育てるような活動を
されているカーブドッチ。

オーベルジュのほうは、1泊2食のワイナリーステイという宿泊プランで3万8500円からとなっています。
また日帰りで温泉も利用できる「ヴィネスパ」は、この3月にたくさんの本に囲まれてくつろげる「ワイン&ブックラウンジ」として生まれ変わりました。
本のセレクトは、ブックディレクターの幅允孝さんが手掛け、ゆったりとしたソファで本を読むことができるそうです。

カーブドッチのワインはワイナリーに併設されたこの場所で楽しんでいただくのが一番おすすめということなので、お出かけの候補にいかがでしょうか。

▼カーブドッチ
https://www.docci.com

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