
2019.11.03
毎月1週目は、インテリアスタイリストの窪田俊さんです。
窪田さんは、ハウスメーカーや家具屋での営業を経て、独立。
現在は、インテリアスタイリストとして、広告、雑誌、カタログなどのスタイリングや、モデルルームのインテリアコーディネートまで、幅広く、手がけられています。
また現在は、フローリストのHarunaさんと、F.I.N.D UNITという、デザインユニットとしても活動中。
お花や植物とインテリアが作り出す彩りある空間づくりを提案しています。
今回のテーマは、「 部屋を広く見せる技 」です。
「まず大切な事は圧迫感を出さないことです。特に背の高い家具などは、壁面が隠れてしまうので結果、圧迫感が出てしまいお部屋が狭く感じてしまいます。なので、まずはお部屋を広く見せるコツとして、背の低い家具を選んで圧迫感をなくしていく、そこから始めていけばいいかなと思います。特にダイニングとかキッチンなどには背の高い食器棚を置きがちですが、できればオススメの高さは100センチぐらいで抑えていただくと、目線よりも低くなるので、圧迫感っていうのが抑えられます。ただ食器の量が多いご家庭も多いと思いますので、どうしても背の高い食器棚を置かないと収納が間に合わないよっという方は、おすすめの方法としては色が濃い家具っていうのは選ばないようにしましょう。ホワイト系の食器棚を選ぶことで、壁の色と似た色になるので、壁の色と同化して圧迫感が出にくいっていう視覚効果もあります。
リビングなので背の高い収納家具を入れたいっていう場合は背板のないオープンタイプのシェルフを選ぶといいですね。オープンタイプのシェルフは、背板がないので、壁面が見えてきます。なので部屋に抜け感をプラスしてくれ、背の高いモノでも圧迫感を減らすことができるという効果があります。背の高い家具がある場合は、配置に気をつける事で部屋を広く見せることもできます。背の高い家具を置く場所としては、なるべく部屋の奥とか、角に配置してみてください。こうするだけで視界がひらけて、圧迫感が少なくなるので、印象としては広々としたお部屋にすることができます。
後、家具以外にもお部屋を広く見せる技としては、大きな鏡を取り入れてください。理想としては、部屋の壁全体に鏡があれば、そのまま部屋全体を映してくれるので、倍に広がったような視覚効果はあるんですが、なかなか現実的に難しいと思うので、少し大きめの鏡、姿見などを壁に立てかけるだけでも、視覚効果として広がりが見えてくるので、そういった所から取り入れていくのもいいと思います。
後もう1つは間接照明の使い方ですね。間接照明も雰囲気だけではなくて部屋を広く見せる効果があって、取り入れるのにおすすめです。置く場所が重要で、闇雲に置くのではなく、部屋の角や壁と天井の境目を照らすような場所に置くとより効果的です。間接照明の光で部屋の角や境目を見えにくくすることで、部屋をより広く見せる効果があります。」
ちょっとしたポイント、コツをつかんでより快適な暮らしを!
皆さんも、ぜひ参考にしてみて下さいね。
窪田俊 インテリアスタイリスト/ Shun Kubota Interior Stylist