UR LIFESTYLE COLLEGE

2018.05.20

東京・荻窪にあるブックカフェ「6次元」の店主、 ナカムラ・クニオさん

1971年、東京都出身。
美術や旅番組などのテレビディレクターとして制作に携わると共に、ブックカフェ「6次元」をオープン。

また、15年前から、金継ぎをはじめ、現在は、金継ぎ作家として、全国でワークショープを開催されています。
また玄光社から、著書「金継ぎ手帖 はじめてのつくろい」も出版。
金継ぎをカジュアルに楽しむためのノウハウを、発信されています。

「今日は金継ぎについてお話をします。金継ぎっていうのは元々、室町時代ぐらいから始まった日本の伝統技法なんですけど、割れた器を漆で繋いで、そこに金を巻くというやり方ですね。ただ日本人の面白いところは、その割れた部分を景色に見立てるということをしたんですよね。例えば、雷であったりとか川であったり木の枝。風景に見た立てるという楽しみ方をしたんですね。なので金継ぎっていうのは単純に修理をしているだけでなくて、どちらかというとそこを風景として愛でるという独特の文化なんですね。ただ割れたものを直してるということではなくて、何か家族の思い出をそのまま引き継いだり、例えばお爺ちゃんが割った器を、傷を孫が愛でるとかですね。そうやって傷をネガティブに捉えるのではなくて、ポジティブに愛する。時間の経過みたいな形で受け継いでいくというのが金継ぎの考え方ですよね。なので、どちらかというとわざと割って直すという方もいるくらいなんですよね。日本人独特の侘び寂びという言い方もあるんですけども、どちらかというと傷ついていた方がかっこいいみたいな考え方が金継ぎの根本的な概念です。

昔は修理してるんでしょという方もいたんですが、そうではなくて金継ぎっていうのは創作の1つで、なので外国の方の参加者もすごく多いですから、新しい日本の文化としてニューウェーブな金継ぎとして普及しつつあるのが現状です。最近の傾向としては10代20代の子が自分が子供の頃から使っているマグカップとかを直したい依頼が多くて、これまでになかったことで、昔は古いお茶碗や骨董を直す印象があったんですけど、今は自分が大事にしているものをずっと使いたい。自分のものは自分で直したいという人が増えたのが最近の傾向です。なので毎回、いろいろな物を持ってくる人がいて、ガラスのコップやお盆、子供の頃から気に入っていた陶器の人形。そういうものも金継ぎで直したいっていう人が増えたのが最近の流れです。」

ワークショップの情報は、ブックカフェ「6次元」のホームページに掲載されています。是非ご覧ください。

6次元