FUTURISM

コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（CES）。
ネバダ州ラスベガスで開催される電子機器の見本市。
業界向けの展示会で、一般への公開はされていません。
この展示会には多くの新製品が出品され、プロトタイプが多いのが特徴。

「CESが新しい商品の展示会ではなく、企業の持つテクノロジーと、
１０年先のリアルな未来を展示するイベントになった」。

今年は1月7日から１０日まで開催されたCESの現地を取材してきた
Business Insider Japanの伊藤有編集長の見解は、
人の暮らしを支えるあらゆるものやサービスがつながる実証都市
「コネクテッド・シティ」のプロジェクトを発表したトヨタに象徴されています。

「消費財メーカーのP＆G、布団の西川、アシックスなど、
非テック企業のCESへの進出」に注目する伊藤さん。

そこで鍵となるのが、「大企業とベンチャー企業の連携」だと伊藤さんは考えます。

先端的でユニークな技術開発をするベンチャー企業は得てして経営資源不足に悩むことは多く、
一方、業種を問わずテクノロジーによるイノベーションを目指す大企業が増える中、
ベンチャーが持つ先端性を必要としています。

これからのCESでは、その掛け算がリアルな未来を描くことになりそうです。

小川　和也