FUTURISM

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2019.12.08

芸術と街の関係、その未来とは!?

今週のゲストは、森美術館館長 南條史生さんです。

テーマは「芸術と街の関係、その未来」。
最新の展覧会「未来と芸術展」が発信するメッセージに注目。
2006年から務めてきた館長職を間も無く退任。
六本木アートナイトなど、芸術と街をつなぐプログラムを
いくつも作り上げてきた南條さんと、芸術と街の関係、その未来のお話を伺っていきました!


森美術館

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SONG LIST

  • Pecora
    細野晴臣
  • Little Fluffy Clouds
    Instrumental
  • The Ephemeral Bluebell
    Bibio
  • Running
    HELADO NEGRO
  • The City of Light
    HASYMO
2003年に開館した森美術館。
南條史生さんは、2006年に2代目の館長に就任。
以来、数々の新しい試みを行ってきました。

六本木の街全体で夜通しアートを楽しむ「六本木アートナイト」。
「医学と芸術展」「メタボリズムの未来都市展」
「宇宙と芸術展」などのエッジの効いた企画展をたくさん手掛けられました。

美術館の中での写真撮影を許可したのは、日本では森美術館が初めて。
これにより、美術館にあった壁が取り払われた気がします。

「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命 ― 人は明日どう生きるのか」
最先端のテクノロジーと、その影響を受けたアートやデザイン、
建築を通して、近未来の都市、環境問題からライフスタイル、
そして社会や人間のあり方を考える展覧会。

「いろいろなものの境目が崩れている時代だと思うんですね。
科学とアートには共通点があり、
両方とも我々がどのような世界に生きているか、世界の探求です」。

科学は理論的に、アートは直感的に。
それぞれの「際」がなくなることで、未来が立体的に見えてくる。

アートと人の際もなくなり、「街に溶け込むのが理想の美術館」だと南條さんは語ります。

「未来は自然に向こうから来るものではなく、いま我々と共にあり、作っている。
いま我々が何をするかが大事。アートは接触することで、フレキシブルに考える訓練の場。
フレキシブルに考える人間になることで、未来は良いものになる」。

芸術と街の関係、その未来への鍵は「フレキシブル」にあると南條さんは考えます。

小川 和也