FUTURISM

ON AIR DATE
2019.08.18

ゲストは、東京国際映画祭 プログラミングディレクターの矢田部吉彦さん。

映画の見方が多様化している今…その未来は?
「映画祭の未来」をテーマに、矢田部さんにお話伺いました。


FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら


第32回東京国際映画祭(2019)

SONG LIST

  • The Film Of My Love
    10cc
  • A Woman’s Worth
    Alicia Keys
  • Overture
    Justin Hurwitz (from WHIPLASH)
  • Cinema Paradiso
    Ennio Morricone
カンヌ映画祭やベルリン映画祭などの世界的なものから、
したまちコメディ映画祭や下北沢映画祭のように
規模は小さいけれど個性的な映画祭まで、世界中にはたくさんの映画祭があります。

日本では、長年に渡って開催されている東京国際映画祭が知られていますが、
そのプログラミングディレクターの矢田部吉彦さんは、
世界各国の映画祭や映画見本市に足を運び、新しい映画との出会いを私たちに作ってくれています。

「世界の優れた才能や作品をいち早く紹介し、お客さんに喜んでもらうこと。
 製作者とお客さんに満足してもらい、映画という文化を盛り上げること」。

矢田部さんが映画祭にかける情熱の源はそこにあります。

オリジナル作品をストリーミング配信しているメディアとの共存、
女性監督の少なさ、予算不足など、映画界、映画祭における課題もたくさんある中、
映画祭の発展的未来のために奔走する矢田部さん。

「映画はエンタメなのか芸術なのかということは、映画が作られて100年以上変わらないテーマで、
 未来も変わらないでしょう。映画を作ること自体にお金がかかるので、
 商業作品が主流になるわけですけど、われわれが感動するのはそういう作品ばかりではないですよね。
 あまりお金はかかっていないけど、自分の心を騒つかせるものがあるというのは、
 芸術だと思うんです。その2つの柱を映画祭が盛り上げていくことで、映画が存続してくのだと」。

「エンタメとアートの融合」が映画祭の未来の鍵だと考える矢田部さん。

予算をふんだんに使ったエンタメ映画にも、低予算で上映機会の少ないアート的な映画にも、
それぞれ傑作があります。

それらを区分けせずに多種多様な映画が集うからこそ、映画祭は面白い。

新しい作品、才能との出会いを求めて映画祭へ行ってみませんか。

小川 和也