TOPPAN FUTURISM

ON AIR DATE
2019.04.14

ゲストは、作家・演出家の鴻上尚史さんです。

”仮想世界の歩き方”についてお話伺いました。


鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) ? Twitter

FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Old Graffiti
    Bibio
  • Back Pocket
    Vulfpeck
  • Cosmic Thunder
    Blue Material
  • Cue
    HANA
作家・演出家の鴻上尚史さんが作・演出された
『もう一つの地球の歩き方〜How to walk on another Earth〜』。

この舞台は、日本の歴史上最大規模の一揆「島原の乱」総大将の
天草四郎が人工知能で現代に蘇るというストーリー。

1600年代からテクノロジーの力で現代に天草四郎が蘇るという設定にインスパイアされ、
著書『未来のためのあたたかい思考法』で「仮想天草四郎」というタイトルのお話を書きました。

「人間は、虚構というものを実体があるかのように思い込みたがるところがあるんですよ」。

鴻上さんは人間の中にある虚構を捉え、舞台でも表現しています。

言ってみれば、舞台はまさに虚構、仮想の世界。
一方で、それもまた現実。

舞台、ネット社会、人工知能やロボットの時代。
そこに仮想の要素が存在するならば、どうしたら上手に歩けるか。

鴻上さんと一緒に「仮想世界の歩き方」について考えます。


「仮想だけど現実、現実だけど仮想というのが面白いんですよ。
 近松門左衛門は、それを“虚実皮膜”と言いましたけど、
 虚と実のちょうど間の幕のところがお芝居なんだと」。

舞台が面白いのは虚と実の間にある皮膜で、仮想と現実が時に反転するところなのでしょう。

「上手い俳優さんなんかは、舞台で観客と呼吸が合ってくるんですよ。
 500人の小屋でも、その役者が息を吐くとお客さんも息を吐く。
 セリフを止めて息が止まると、お客さんも止める。
 よくできた舞台はお客さんも感情移入するし、良い作品になると呼吸も合ってくる」。

舞台は役者と観客との間に“演じる側と観る側”の壁があり、
ネットもスクリーンが“向こう側とこちら側”の壁となる。

それが仮想と現実の境界線になったりするものですが、
鴻上さんにとっての良い舞台は壁を越えて“呼吸が一体化する”のだそう。
役者と観客の壁がなくなり、仮想(舞台)と現実が一体化する体感。

鴻上さんの仮想世界を歩くための鍵は、実感、身体感覚。

「身体全体で納得できるかということなんですよね」。

身体は正直者。
身体が実感を伴って納得するならば、
それが仮想であっても現実であっても構わないのかもしれません。

小川 和也
TOPPAN