TOPPAN FUTURISM

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2019.02.17

ゲストは、ジャーナリストの青木理さん。

2月は、「2025年問題」を取り上げています。

ジャーナリストの青木理さんをお迎えして
『ニュースで探る、2025年問題』 をお届けしました。


FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Like Sugar
    Chaka Khan
  • Got To Keep On
    The Chemical Brothers
  • Cello Song (feat. Jose Gonzalez)
    The Books
  • Harmony Hall
    VAMPIRE WEEKEND
迫り来る「2025年問題」にフォーカスしている2月。

今週は、ジャーナリストの青木理さんと「ニュースで探る2025年問題」についてお話します。

「一番問題だと思っているのが少子高齢化。日本で色々起こっている問題、悪い風潮は、
 “このままいったらどうなってしまうのか”という将来に対する不安感、
 焦りみたいなものが影響をしているのではないかと。その原因になっているのは何かといえば、
 社会保障や財政が果たして維持できるのかという不安です」。

青木さんは、2025年問題で注目するニュースとして、少子高齢化を真っ先に挙げています。

高齢者を下の世代が支える年金の仕組みが少子高齢化によって崩れ行く。
そして先行きが見えないことへの不安。

加えて、社会課題を解決するためのジャーナリズムも過渡期に。

青木さんの「2025年問題を解決するための鍵」とは!?


「子育て、子供を産むということについては、もっと多様な生き方や家族の形、
 子育てをできる社会を作っていくことが必要です。
 たとえば、寡婦控除を未婚の女性に広げることなども、
 幻想かもしれない伝統的家族観に縛られてできていない。選択的夫婦別姓もそうですね。
 フランスなどは婚外子も多いですし、多様な生活、生き方の形を認めて、
 本当に全力で子供を産む人達、育てる人達を社会や政治が応援していけば、
 少子化の問題は状況が変わって行くのではないかと思いますね。
 スウェーデンやフランスなどのように」。

青木さんは、“伝統的”という固定概念に縛られ、多様性が実現しきれていない現状を問題視し、
社会や政治がもっと多様な価値観や制度を推し進めなければならないことを強調します。

「2025年にかけて必ず起ってくるのは、新聞メディア、
 紙のメディアがどうやって存続して行くのかという問題です。
 アメリカではずいぶん前から紙のメディアが存続できなくなり、特に地方紙などはバタバタと倒れ、
 ニューヨーク・タイムズなどはデジタルに移行して、デジタルの方が読まれています。
 日本の新聞は特殊な状況で、再販制度と宅配制度によって維持されています。
 それで世界でも類をみない巨大な発行部数を誇っていて、
 パイが大きいので欧米に比べて崩れ落ちる速度は遅かった。しかし、徐々に崩れて行きます」。

青木さんは、「どんな媒体になろうが、ジャーナリズムの役割は変わらないし、
あり続けなければならない」と考える一方で、
日本ではなかなかネットメディアに
ジャーナリズムが移行できていない現状があることを課題視しています。

インターネット、テクノロジー側が、
ジャーナリズムを活性化する環境をもっと整える必要がありそうです。

「インターネット媒体も、海外の情報を深堀して読めるものがほとんどない。
 それが内向きにさせる要因になっているのではないでしょうか」。

海外の情報が直接手に入るようになったにもかかわらず、
言葉の壁もあってか、日本ではスルーされがちです。

青木さんが考える2025年問題解決の鍵は、「政治や社会が多様性を許容する」こと。

多様性を実現するには、教育とメディアの役割は重要です。

「イタリアのウンベルト・エーコという哲学者が言っているのですが、
 差別とか人を排撃しようという意識は、人間が動物であるがゆえに本能的に持っているもので、
 教育によって正さなければならない」。

青木さんも、ある種の本能を正すことが必要で、
それをメディア人やジャーナリズムが悪い方向で煽ってはいけないと指摘しています。

僕もテクノロジーの世界に身を置く一人として、
テクノロジーの力でその課題解決には挑まなければならないと考えています。

小川 和也
TOPPAN