TOPPAN FUTURISM

ON AIR DATE
2019.01.06

2019年最初のゲストは、
脳科学者の中野信子さん。

脳とお金の関係にフォーカスしました!
お金に振り回されない、脳のしつけ方とは?



FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Alphabet Street
    PRINCE
  • Cool Your Heart
    Dirty Projectors
  • GBI (German Bold Italic)
    TOWA TEI with Kylie Minogue & Haruomi Hosono
  • You Can’t Control It
    ジャック・ジョンソン
脳科学者の中野信子さんにうかがった話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<“お金はただの数字”だということを知る>

2019年の幕が開けました。
今年は、テクノロジーが社会に及ぼす影響がますます大きくなるはずです。
そんな社会を生きる、そして楽しい未来をつくる鍵をリスナーの皆さんと
一緒に探し続けたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

その中でも、今年はお金にまつわる変化を感じることが増えるでしょう。
スマホ決済によるキャッシュレス化、
10月に予定されている消費税10%引き上げに伴うポイント還元、仮想通貨などなど。

生きることとお金は密接な関係にあります。
だからこそ、今年のスタートは「お金と幸せとの関係」について考え抜きます。
1ヶ月丸ごとお金がテーマ!

トップバッターは、脳科学者の中野信子さん。
「お金に振り回されない脳のしつけ方」についてお話を伺います。


そもそも、お金と脳の関係は深いのでしょうか。
中野さんは次のように解説します。

「お金と脳の関係は深いです。いまはコインと紙幣が主流ですが、
 基本的には物理的な価値があるものがお金として共通の価値基準となり、流通してきた歴史があります。
 次第に価値だけが分離され、数字として流通します。価値基準としてだけの流通は、
 脳がやっているわけです。前頭葉が発達しているから行われることですね。
 前頭葉の中でも、前頭前野の外側の部分が損得を計算する場所なんですよ」。

脳科学的に分析する「お金が貯まる人」と「お金が貯まらない人」の違いはどこにあるのでしょうか。

「チャンスそのものは均等に与えられているとして、雨が降っている中で、
 コップのようなものか、たらいのようなもので受け取っているかの違いなんです。
 大きなポイントは、外向性と開放性です。
 外向性は、たくさんの人と付き合いがあるということで、
 その人脈の中で多くの情報を得ることができます。開放性は、自分が知らない情報を怖がらない。
 それによっていろいろなチャンスを受け取れます」。

性格傾向が、お金に対するチャンスにも影響するようです。

「目立ってしまい、他人から攻撃を受けるリスクを避けるために何をするかというと、
 他人の意見に同調するという身の守り方をします。
 他人の意見に流されやすいという人はお金が貯まりにくかったりもします」。

脳とお金は、どうやら深い関係にあります。
その脳はしつけられるものなのでしょうか。

「意思通りに私自身が動くと多くの人が信じているのですが、
 意外と単純な刺激で反応してしまう特徴もあります。
 お金に関して言うと、オキシトシンという物質に左右されることがわかっていて、
 オキシトシンが出てるとより大きく投資してしまいます。
 どういう時にオキシトシンが出るかというと、自分の仲間、見知った人、肌を合わせたことがある人。
 それによってオキシトシンの出る量が変わってくるので、
 その人に対する投資の額がダイレクトに変わってきたりします。取引の現場だと、触り心地であるとか、
 有名な実験では、冷たい飲み物を持たせるか、温かい飲み物を持たせるかで、
 返事が変わったりするというものがあります。温かい方がオキシトシンが出て、
 相手に対して好印象を持ちやすくなり、取引が成立しやすくなるのですね」。

脳科学の視点での「お金」と「幸せ」については、「収入によって変わる」と中野さんは言います。

「年収1500万円を超えていると何が重要になるかというと、所得額よりも所得順位なんですね。
 準拠集団といって、自分が基準にしている集団内で、自分の所得の順位が幸せと関係します。
 年収3億円稼いでいても、隣の家の人が10億円稼いでいたら不幸に感じたりと」。

どれだけ稼いでいても、相対的な基準で幸不幸が変わってくる。
まさに脳がどう捉えるか次第ですが、所得順位の罠から抜け出すためには、
自分の基準を持つことが大切です。

「お金はただの数字。他人が付けた値段でなく、モノの価値を自分ではかり、
 本当にそれが必要なのか、価値に見合うものなのかということを判断するだけのパワーが脳に必要です」。

脳の性質をよく知ってコントロール、自分なりの価値基準を持つトレーニングをしましょう。
お金に脳が振り回されないために。

小川 和也
TOPPAN