TOPPAN FUTURISM

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2017.10.29

ゲストは、MITメディアラボ所長 伊藤穰一さん。

『未来の24時間。 私たちは、どんな生活をするのか?!』

マサチューセッツ工科大学 メディアラボ所長の伊藤穰一さんに
”未来の24時間” をテーマに お話伺いました。

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SONG LIST

  • Pills
    St. Vincent
  • Brother
    Leah Dou
  • escape my mind
    Grace VanderWaal
  • Boy (feat. Jamie Cullum)
    Stereo MCs
マサチューセッツ工科大学メディアラボ所長の伊藤穣一さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<24時間という概念をなくそう>

アメリカでも指折りの名門校として知られるマサチューセッツ工科大学のメディアラボを率いる伊藤穣一さんは、最先端のテクノロジーを研究しています。
最先端のテクノロジーには距離感を覚えるかもしれませんが、「テクノロジーが未来の24時間をどのように変えるのか」という観点に置き換えると、自分ごとになります。

未来の朝。

睡眠を圧迫することほど脳に悪いものはないからこそ、たっぷり眠って目覚まし時計無しに自然に目が覚める。
体内時計により朝型人間と夜型人間がいて、生活スタイルも違う。だから皆が同じタイミングに朝を迎える必要がない。

自動運転により車がオフィスやカフェと化し、通勤通学ラッシュは過去のもの。
VRを活用したバーチャルオフィスやスクールが当たり前になり、わざわざ出向かなくても仕事や勉強ができるように。

産業革命以降は効率を求め、人間はなるべく動かなくても済むようにしたが、これが身体によくない。
遠くまで通勤通学をしない代わりに、歩ける範囲にお店や施設が集まる都市へ。必然的に歩く量が増え、健康を維持できる都市づくり。

未来の昼。

人工知能やロボットと共に働く中で、人間がロボットのようになる必要はない。
自分の情熱と方向性に沿って、柔軟的に学び、働く。
学校でも皆が揃って同じ勉強をしないし、仕事もルーティンではなく瞬間の判断の積み重ね。

「権威より創発」「従うより不服従」「安全よりリスク」。そして、変化が激しいからこそ「地図よりも羅針盤」。
著書『9プリンシプルズ』を通じて、伊藤さんが加速する未来で勝ち残るためにための法則として挙げています。
指示をこなすだけではなく、創造的で、挑戦的な仕事のスタイル。

ちなみに羅針盤は、火薬、活版印刷術に並ぶ世界三大発明。
ルネサンス期の発明が、これから先の未来においても重要になるというのですから、いかに価値ある発明であったかを思い知ります。

未来の夕方。

国内総生産(GDP)のような指標で競争力や生産性に傾倒する時代は過去のものとなり、家事や子育てを楽しむことを優先。
晩御飯の支度や子供の世話に心の安らぎと幸福感を求め、夕方の家事は経済の生産性よりも大事。

未来の夜。

インターネットにより世界が24時間つながる中で、朝も夜もない。
夜中だからといって仕事は減らないし、昼間だって遊んで良い。
仕事が夜に終わり、遊ぶのは夜という固定観念はない。
遊びが仕事になることだってある。
とにかく、24時間好きな時に好きなことをする。

未来は、いまの朝昼晩という定義が変わる。
24時間の概念も、人それぞれ。

テクノロジーが生活環境を変え、哲学や価値観も大きく変わります。
そんな未来において、典型的な24時間というものは存在しなくなります。
既定の24時間という概念をなくし、自分にとって最適な時間の過ごし方を追及する。

未来の24時間は、実に自由なものとなるでしょう。

小川 和也
TOPPAN